全連鎖理論
Tom氏が提唱した、徹底したキーぷよ外しと後乗せによって連鎖数をコントロールできるという理論。対戦における中盤戦では、相手の連鎖に対して適切な対応を行なう必要がある。これを実現するために未確定領域を増やして、相手に合わせて後から確定作業をすべきというもの。どれだけ未確定領域を確保できるかはその人のぷよ力に比例する。
同理論と関連してTom氏は宇宙という独自土台の開発や、弥生時代論などを提唱しているので、合わせて学習して欲しい。
以下、上記リンクのTom氏の記事を引用。
- 1.確定領域(defined area)
- 2.未確定領域(undefined area)
- 3.確定する(define)
- 4.未確定に戻す(undefine)
- 5.確定操作の不可逆性
- 6.「確定領域」と「未確定領域」の優劣
- フィールドが満たされていく感覚。自分が満たされていく感覚。相手と自分の境界が融けていく感覚。「ぷよぷよ」という名前の由来はここからきています。7.全連鎖理論(Theory of Every Chain)
1.確定領域(defined area)
確定領域とは、連鎖が繋がっている領域のことです。
例えば、img1で黄を消すと、黄→赤→青→緑→赤と繋がり、5連鎖が発生します。
この連鎖の始まりから終わりまでが占めるマスを、確定領域と呼びます。
img1の確定領域を赤塗りで示すと、img2のようになります。2.未確定領域(undefined area)
未確定領域とは、確定領域以外の領域です。
img3で、表面に出ている色のいずれかを消したとしても、連鎖はつながっていません。
したがって、これらの色が占める領域を、未確定領域と呼びます。
img3の未確定領域を緑塗りで示すと、img4のようになります。
なお厳密には、ぷよが置かれていないマスも未確定領域に含まれますが、ここでは割愛します。
3.確定する(define)
未確定領域を確定領域に変化させる操作を、「確定する」といいます。
img5では、赤塗りのマスが確定領域、緑塗りのマスが未確定領域になっています。
ここで、1列目に黄を置くと、緑発火ですべての連鎖がつながり、確定領域となります(img6)。
したがって、このときの1列目に黄を置く操作は、確定する操作といえます。また、確定するのに必要な黄を、キーぷよと呼び、キーぷよを置かないで未確定のままにすることを、キーぷよ外しといいます。
4.未確定に戻す(undefine)
確定領域を未確定領域に変化させる操作を、「未確定に戻す」といいます。
img7では、img6の状況から黄と緑を付け足すことによって、黄発火2連鎖を作り出しています。
これにより、土台とつながっていない状態に戻すことができます。これは未確定に戻す操作といえます。
なお厳密には、黄緑の2連鎖も、土台5連鎖と独立した確定領域と言えますが、ここでは割愛します。
5.確定操作の不可逆性一般的に、「確定する」操作(以下、確定操作)と、「未確定に戻す」操作(以下、未確定操作)では、確定操作の方が簡単であり、未確定操作の方が多大なコスト(時間とツモ)を必要とします。すなわち、確定操作は不可逆性が強いのです。まさに、「確定は易し、戻すは難し」という格言の通りです。
その理由としては、主に次のようなものがあります。
(1)連鎖は、下に設置してある3個+上から落ちてくる1個によって起こることが多く、確定操作は上に1個を置くだけなのに対して、未確定操作はより多くのぷよを必要とします。
これは、img5~7を見ればわかりますが、確定操作(img6)は1列目に黄を1個置くだけなのに対して、未確定操作(img7)は少なくとも黄2個以上が必要となります。
このことから、未確定操作が、確定する操作よりも多大なコストを必要とすることがわかります。
(2)キーぷよが高い位置に存在することがあり、キーぷよを置くことは簡単でも、取り除くことが困難な場合があります。
これは、折り返しを高くして連鎖数を稼いでいる場合によく起こります。
img8→img9が、確定操作です。これは、黄のキーぷよを置くことと同義です。
一方で、img9のようにいったん確定させてしまうと、未確定操作が非常に難しくなることがわかると思います。
(例えば、img9からimg8に戻すのに、一体何手かかるのでしょうか?)
このような場合では、未確定→確定の変化が、ほぼ不可逆になります(これを、不可逆確定と呼びます)。
可能な限り、黄を置くタイミングを遅らせるか、不可逆確定の起こる形を組まないことが重要です。
6.「確定領域」と「未確定領域」の優劣さて、「確定領域」と「未確定領域」はどちらが強いのでしょうか?
ここで、ぷよぷよは対戦相手の存在があります。
相手はあなたではありません。相手の心はわかりません。
相手は何をしてくるかわかりません。
相手が何連鎖を打ってくるか分からないのです。
相手の連鎖に応じて、あなたは適切な対応手を打つ必要があります。
相手が3連鎖を打ってきたときに、あなたが持っていた連鎖がこれだったらどうなるでしょうか?
あなたは迷うことなく黄発火するでしょう。そして死に至る。
あなたはなぜ死んだのか・・・・・・。
それは、相手の声を聴いていないからです。
3連鎖に11連鎖を打ってはいけません。
しかるべき対応があります。
確定領域とは、相手の声を聴かないあなたの心です。
心を開くことと、未確定領域を増やすことは同義です。
相手の声を聴いてください。
3連鎖を打ってきたなら、4連鎖で返してあげましょう。
5連鎖で問うてきたなら、6連鎖で応えましょう。
未確定領域は、相手との対話、そして未来のツモの内在化です。
世界とつながったとき、あなたはこんなにも強い。
フィールドが満たされていく感覚。自分が満たされていく感覚。相手と自分の境界が融けていく感覚。「ぷよぷよ」という名前の由来はここからきています。
7.全連鎖理論(Theory of Every Chain)心をすべての存在と同化したとき、理論上、宇宙はあなたと同一となり、全連鎖理論が完成します。
すべての声は聴こえている。それは私だから。
すべてのツモは見えている。それは私だから。
世界の均質化。
未来と現在を等価にする操作。
人は独りで生きているのではない。
人は今だけを生きているのではない。
...Someone is calling you...