(13-29)突然のクロス_ぷよステーションアーカイブ

※本記事は、ミスケン氏によって制作された、元ページ:http://www.geocities.co.jp/Playtown-Darts/2423/VS/13_29.htmlをアーカイブしたものです。

 

突然現れるクロスのタイミング

(図1)
両者折り返しながら中盤へ、催促したい時間帯に入る。
1Pは2連を打つ可能性が高いことがわかる。

f:id:Oscillator:20160311035555p:plain

(図2)
2Pのほうが手数が1手ほど早いため、相手が3手目を置いたあたりで1Pの攻撃が2連から不発弾に変更する可能性が高まったことを察知。

さらに1Pがそのまま消さないで進む可能性も低いことから、2Pは5手目までに急遽3連鎖を作成。

そして読みどおり1Pは2連ではなく不発弾で催促。

2Pはそれを横目に6手目で連鎖尾を付けつつ3連狙いにいくが、ツモが良かったので一気に3ダブを発火。

f:id:Oscillator:20160311035611p:plain

(図3)
1Pは3手目までで4連鎖ほぼが確定、2Pはこれを見てクロスが狙えそうなことを見切る。

さらに4手目で緑を挟んだことで5連が確定し、さらにクロスが深く入るタイミングになった!

1Pは最後にだましのカードとして6手目のダブで直発火があるが、5連を選択してしまう。

この場合、2Pにこれほど5連を意識させているのだから、意識の薄れている直発火を打ったほうが2Pへの負担は大きくなるので、相手にもよるが直発火のほうが勝てる確率は高いと言えるだろう。

さらに、直発火するタイミングより2Pが最初のツモを置くほうが早いため、2Pの反応はかなり遅れることになり、効果は高めである。

f:id:Oscillator:20160311035630p:plain

(図4)
結局2Pは赤がなかなか来なかったので、少し遅れ気味の3手目(実質4手目)でクロスを発火。

f:id:Oscillator:20160311035643p:plain

(図5)
1Pに与えられた時間はわずか3連鎖分…完全にクロスが決まっている。

クロスは相手の連鎖と自分の連鎖の時間的に重なった部分を大きくすることで効果を発揮する。

f:id:Oscillator:20160311035702p:plain

今回の場合だと6ダブの威力をわずか3連鎖の時間で打ったのと同じことになる。

時間を重ねるために一番重要なのは、こっちの連鎖が終わって相手におじゃまが降る直前に発火させること。

この試合で見ると最初の不発弾は1Pが時間的にかなり深く攻め込んでいるが、このタイミングではクロスにもならずただのツブシになっている。

それに比べ2Pの3ダブが終わったときは、1Pの発火よりも早く1手ツモっているため、深く攻め込んでいるどころか相手の背後にすり抜けているような状態。

引いたツモが赤じゃないので即発火はできなかったが、もしこれで6連を即発火すると、1Pは1手か2手で岩2.5個を返さなくてはいけなくなる。

つまり1連鎖の時間でMAX不発弾の威力の2.5倍を食らったのと同じ。